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飼料について

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最高級の牛を育てる佐賀肉牛のえさについて

配合飼料とは

家畜・家禽に対して栄養的に配慮し、畜産物を生産することを目的に、多種類の原料を配合設計した飼料です。

くみあい配合飼料
特選1号佐賀牛

配合飼料以外の飼料とは

ここでは、単味飼料、混合飼料、発酵飼料を紹介しています。

  1. 単味飼料とは、生産された飼料そのもので、家畜にそのまま給与されたり、配合飼料や混合飼料の原材料となる個々の飼料です。
  2. 混合飼料とは、2種類もしくは3種類の飼料を混合した飼料です。
  3. 発酵飼料とは、発酵処理をした飼料をいいます。
単味飼料のとうもろこし

粗飼料とは

栄養価による分類で濃厚飼料に対する言葉です。容積が大きく粗繊維が多く、家畜に満腹感を与え、便通を良くする効果があります。飼料としての性質により、次のように区分することができます。

  1. 水分含量が少なく、粗繊維の多いもの。ワラ類・穀類・乾草類など。粗繊維18%以上のものを粗飼料とよんでいる国もあります。
  2. 水分含量が多いもの。生草類・青刈作物・サイレージ・根菜類など。一般的に多汁質飼料とよばれています。
佐賀県産稲わら

えさの種類

配合飼料

くみあい配合飼料 佐賀牛 特選1号シリーズ

くみあい配合飼料
佐賀牛特選1号

JAグループ佐賀の肉用牛肥育用の配合飼料です。配合している原材料は、とうもろこし、大麦、ふすま、特殊ふすま、マイロ、大豆油粕、玄米、米ぬか、コーングルテンフィード、炭酸カルシウム、フレーバーなどです。
佐賀特選1号をメインとし数種類の飼料があります。肉の旨味を向上させるために玄米を加え、また牛の嗜好性を向上させるためにフレーバーを配合するなど工夫を凝らした飼料になっています。
くみあい配合飼料
ニューエース3号

肉用牛肥育用配合飼料です。配合している原材料は、とうもろこし、マイロ、大麦、ふすま、大豆油粕、米ぬか、コーングルテンフィード、糖蜜、炭酸カルシウム、食塩などです。

配合飼料以外の飼料(単味飼料や発酵飼料など)

とうもろこし

配合飼料に最もよく使用される飼料用穀物で、デンプン質にとみ、穀類としては脂肪分が多いので飼料のエネルギー源として用いられます。
とうもろこし圧ぺん

とうもろこしに蒸気を通じて加熱し、ロールで圧ぺん後、乾燥・冷却してフレーク状にしたもの。
くみあい飼料製品は、とうもろこしの圧ぺん95%にA(アルファペレット5%入り)とB(麦ぬかペレット5%入り)とうもろこし圧ペン100%の3種類があります。
大麦

飼料用の大麦については、政府が買入れ、保管及び売疫操作を行っています。大麦は、肉用牛等大家畜に給与され、肉質改善に効果があります。
通常加圧加工した圧ぺんと粉砕加工したばん砕大麦とがあります。
マイロ

グレインソルガムの一品種である飼料用穀物です。デンプンが多く、粗繊維が少ないため、とうもろこしと同様に飼料の重要なエネルギー源として使用されています。
ふすま

小麦から小麦粉を製造する際に発生する副産物で、主に外皮の部分から成ります。
製粉メーカーが小麦粉を製造する際に通常(約2割)の歩留りで発生するものを一般ふすまと呼び、これに対して、小麦粉の部分を多くして、飼料としての栄養価を高めたものを特殊ふすまといいます。
大豆粕

大豆は油分を約20%含んでおり、食用として搾油されていますがその搾った後の粕を大豆粕と呼んでいます。
成分的には粗蛋白が44~48%と高く、アミノ酸バランスにもすぐれているため、最良の植物性蛋白質飼料として評価されています。
製造過程により粒状のミール、4つ割圧扁のフレーク・8つ割圧扁のセミフレークなどがあります。
アルファルファペレット

マメ科の牧草アルファルファを乾燥後ミール状に粉砕して直径6mm程度のペレットに加工したものです。アルファルファペレットは粗蛋白質が高いだけでなく、カロチンやビタミンEが豊富に含まれています。
コーングルテンミール

とうもろこしからコーンスターチを製造する工程において得られます。
粗蛋白質が60%以上と高く、カロチンやキサントフィルを多く含みます。
牛混1号

とうもろこしを粉砕加工し、粉状にしたものを主体に、ばん砕大麦を加えたもので、二種類の穀物を混合した飼料です。
発酵飼料

1.発酵
微生物によって有機物を分解し、サイレージ発酵・乳酸発酵のように有用な物質を生産することを言います。

2.発酵処理
デンプンの多い飼料にコウジや酵母等の微生物を繁殖させて発酵させることを言います。発酵処理は、飼料のフレーバーを改善し、嗜好性を高めるほか、無機態窒素を有効な微生物蛋白質に転換する効果があります。

3.発酵飼料
発酵処理をした飼料を言います。ビール粕を主体としてグルテンフィードなどのデンプン農産物副産物、糖蜜などの製糖副産物、生米糖などの糟糠類を混合発酵させた飼料などがあります。これらの発酵飼料は良質の粗繊維を含み、牛の嗜好性を高めるなどの効果があります。

粗飼料

佐賀県産稲わら

水稲の茎を乾燥させたもの。主に米どころである佐賀平野で稲刈り後の水田で細断し、数日間天日乾燥させた良質粗飼料。第一胃づくり、体型づくりに最適な粗飼料です。
チモシー

イネ科の多年草で冷涼な気候を好みます。再生力が弱いため、刈取りは年2回程度です。栄養バランス・消化ともにすぐれており、日本では主に競馬用として輸入されてきましたが、子牛育成や肥育前期に給与されています。
オーツヘイ

イネ科の1年草であるえん麦(からす麦)を青刈し、乾燥させたものです。広く温帯地域で栽培されています。比較的栄養価の高い牧草です。
ライグラスストロー

イネ科の牧草で多年草と1年草があります。耐寒性・耐雪性にすぐれており、湿気の多い気候に適しています。繊維分に富んでいるほかは栄養価はあまり高くありませんが、イナワラの代替品として利用されています。
ヘイキューブ

マメ科の多年草であるアルファルファ(英名はルーサン)を乾燥し、キューブ状に圧縮成型したものです。輸送が便利であり、ペレットより粗剛性にすぐれています。粗蛋白質が多く、ビタミン類・カルシウムも豊富に含まれています。